礼拝説教要約「新しい契約」(2026/8/9)を掲載しました
担当 熊江 秀一 牧師
■聖書箇所(聖書協会共同訳)
ヘブライ人への手紙 8章7~13節 エレミヤ書 31章31~34節
「新しい契約」が与えられた。最初の契約は、十戒(律法)に基づく恵みの契約であった。それなのになぜ新しい契約が必要なのか。それはイスラエルの民が「契約を守らなかった」欠けゆえであった。
新しい契約を預言したのはエレミヤであった。彼はイスラエル分裂時代の南ユダの預言者であった。すでに北イスラエルは滅び、南ユダも滅亡の危機にあった。それでも彼が召命を受けた頃、ヨシヤ王による宗教改革が行われていた。しかし王の死後、それは頓挫した。再び大国の力に振り回され、偶像礼拝に陥った。エレミヤはその中、神の言葉を語り続けた。しかし人々は彼の言葉を聞かなかった。国は滅び、エルサレムは廃墟となった。エレミヤほどイスラエルの罪の現実を、痛みと共に実感した預言者はいない。
しかしそんなエレミヤに神は御言葉を与えた。それが「新しい契約」であった。
ここには驚くべき3つの契約内容がある。1つは律法の教えが民の心に直接書き記されることである。2つは「主を知れ」と教えなくても、すべての人が神を知るようになることである。3つは罪の赦し。新しい契約は私たちの罪の赦しを保証する。
神はこの新しい契約をだれと結ぶのか。新しいイスラエルの教会か。しかし現実は教会の民もこの契約から遠い。
むしろ神は、この契約をキリストとの間に結ばれた。人となられた神の御子が、私たちの代表として、新しい契約を結んで下さった。それによって教会に連なる者がこの契約の恵みにあずからせていただける。「この杯は、わたしの血によって立てられる新しい契約である」。主の十字架による肉と血によって、私たちは新しい契約に招かれ、教会はこの契約に生きる。新しい契約に生きる群れとしてキリストの平和に生きよう。

