礼拝説教要約「主と共にいつまでも」(2023/5/21)を掲載しました

担当   熊江秀一牧師

■聖書箇所

テサロニケの信徒への手紙一 4章13~18節  詩編 23章1~6節

■説教要約

 永眠者記念礼拝に、死の現実に直面した教会の信徒たちに語られた信仰の教えが与えられた。

パウロは「ぜひ次のことを知っておいてほしい」と呼びかけ、死を越える私たちの希望、主イエスにある命の希望を語った。パウロは死を「眠り」と呼ぶ。旧約の時代から語られてきた言い方である。死を迎えた人は、やがて朝を迎える時、目覚め復活するのである。その証拠は主の復活である。「イエスが死んで復活されたと、私たちは信じています。神は同じように、イエスを信じて眠りについた人たちをも、イエスと一緒に導き出して下さいます」。

「イエスを信じて眠りについた人たち」はこの後「イエスに結ばれて死んだ人たち」と言い換えられる。まことのぶどうの木である主イエスに、その枝としてつながらせていただいた私たちは、冬枯れの後、再び新緑が茂り、実を結ぶ。パウロはこのキリストによる命の希望をぜひ知っておいてほしい語る。

 パウロはその時の情景を「主の言葉に基づいて」語る。キリストが「天から降って来られる」と「キリストに結ばれて死んだ人たちが、まず復活し」、その後「生き残っている者が」「彼らと一緒に」「引き上げられる」のである。「引き上げる」は「ひったくる」。私たち人間の意志や都合におかまいなしに、強引に主は私たちを天に引き上げ、救いに入れて下さるのである。そしてパウロは宣言する。「このようにして、わたしたちはいつまでも主と共にいることになる」。これが主の再臨の時の私たちの永遠の命の姿であり、究極的な希望である。詩編23編の詩人もこの主と共なる命の希望を歌った。

 私たちの先達もこの主の命と希望の中にいる。「いつまでも主と共に」。この信仰の希望をもって歩もう。


 





  



 

  

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です