新しいぶどう酒は新しい革袋に(2020/03/22 高橋真之伝道師)*説教音声あり
「新しいぶどう酒は新しい革袋に」エゼキエル書18章21節~32節/マタイによる福音書9章14節~17節
高橋 真之伝道師
イエス様は徴税人マタイによって開かれた宴会の席についていました。イエス様たちがその席で飲み食いをしていると、ヨハネの弟子たちが「なぜ、あなたの弟子たちは断食をしないのか」と問いかけてきました。
ヨハネの弟子たちは、よく断食をしていました。それは、罪の悔い改めのためです。彼らは断食し、自分を苦しめるほどに深く悲しみ悔い改めなければ救われない、そう考えていたからです。
この宴会の席には、多くの罪びとと呼ばれる人たちがいました。ヨハネの弟子たちからすれば断食して悔い改めなければならない者たちがたくさんいたわけです。だからこそ彼らは言うのです。「なぜ、あなたの弟子たちは断食をしないのか。救われるために断食するべきではないのか。」
それに対してイエス様は三つのたとえをもって答えられます。この三つのたとえを通してイエス様は、断食という古い習慣ではなく、イエス様によって与えられる新しさの中に生きるように私達を招いておられるのです。
イエス様の新しさとは、イエス様の十字架の救いを基礎としております。この十字架によって救われるからこそ、私達は悲しむのではなく、喜んで生きることが出来ます。そして救われるからこそ、古い習慣から抜け出して、新しい革袋の生き方をしなければいけないのです。
新しい革袋の生き方それは、救いを与えてくださるイエス様を救い主と信じて生きること。この方だけが自分を救ってくださることを信じ抜くこと。
この新しさの中に生きることで、私たち自身も新しくなれるのです。実にイエス様の福音とは、2000年前の古い教えなのではなくて、今を生きる私達を新しくする、救いの福音なのです。