「真理の霊」(2018/05/20 熊江秀一牧師)
「真理の霊」 ヨエル書3章1節~2節/ヨハネによる福音書14章16節~27節
熊江 秀一牧師
ペンテコステを迎え、主の約束の言葉を信じて祈った弟子たちのように、精霊を祈り求めよう。この聖霊降臨によって教会が誕生し、世界伝道が始まった。
今日はヨハネ福音書のペンテコステの予告が与えられた。ここで精霊は弁護者と呼ばれている。元々、弁護者とは主イエスのことであった(ヨハネの手紙ー2章1節)。その主が天に昇ったあと、わたしを引き継ぐ弁護者として精霊を遣わすと約束された。この弁護者である精霊の具体的な働きを、主イエスは四つ告げる。
その一つは主イエスに出会わせてくださることである。主が天に帰られたあと、肉眼で主を見ることができなくなった。しかし私たちは精霊によって主と出会うことができる。精霊は内なるキリストとも呼ばれる。主が私のココロの奥深くに来てくださり、われ主の内にあり、主われの内にありとわかる。それが精霊によるキリストとの出会いである。
二つ目はキリストに対する愛と信仰を与えるということである。使徒パウロも「精霊によらなければ誰もイエスは主であると言えない」と告げた。主への愛と信仰を与える精霊の賜物をいつも祈り求めたい。
三つ目は主の教えと御言葉を悟らせてくださるということである。この世にあって主の御言葉を悟り、主の御心を示されて歩む。それは精霊の恵みである。
そして四つ目はキリストの平和を与えるということである。私たちがキリストの十字架によって実現した平和とその喜びに生きるのは精霊による。
今日、弟子たちに精霊が与えられたように私たちも主の精霊を祈り求めよう。そして今日の旧約聖書でヨエルが預言したように、精霊を与えられて、共に宣教の夢と幻を見せていただき、御言葉を証しし、仕えていこう。