「御子の権威」(2018/07/01 熊江秀一牧師)
「御子の権威」 エゼキエル書37章9節~14節/ヨハネによる福音書5章19節~30節
熊江 秀一牧師
主イエスは今日の箇所で「はっきり言っておく」(原文では「アーメン」が文頭)と3回語り、大切な教えを告げた。
最初に主イエスは、ご自身と神が父と子の関係にあり、父なる神から命を与える権威と裁きの権威を与えられたと告げる。主イエスが命の権威を与えられていることは希望である。この世の人生が終わっても、主とつながるものは永遠の命の中を歩むことをできる。また私たちのために命さえも捨ててくださった主イエスが裁いてくださる時、裁きは救いの時となる。だから私たちは裁きの座を見上げて、主を待ち望むことができる。
次に主イエスは御言葉を聞く恵みを告げる。主の言葉を聞き、父なる神を信じる。そこに永遠の命を得て、死から命に生きる道があると言われる。私たちは聖書を神の言葉として聞き、命の言葉として適応して、御言葉に生きる信仰の道を歩もう。
三つ目に主イエスは、夜の終わり、すなわち終末がすでに始まっていることを告げられる。「死んだ者が神の子の声を聞く時が来る。今や、その時である」。夜の終わりの出来事が、主イエスによって始まった。「その声を聞いた者は生きる」と主は宣言する。死を越えた永遠の命が、主イエスによって与えられ、御言葉を聞くことによってすでに実現しているのである。
旧約の箇所でエゼキエルに枯れた骨の復活の幻を示した神は、イスラエルに神の霊を吹き入れ「お前たちの墓を開く」「お前たちは生きる」と宣言なさった。この幻は主イエスによって実現した。そして今、私たちは主イエスが再び来られ、救いが完成する時に向けて歩んでいる。その時に向かって御言葉を宣べ伝え、すべての人に福音を届ける教会の使命に仕えよう。