父、子、聖霊なる神の救い(2022/2/20)熊江秀一牧師

■説教箇所:
エフェソの信徒への手紙1章3~14節、申命記7章6~8節
■説教要約:
エフェソ書1章3節から14節は、原文では一つの賛美である。パウロは「天のあらゆる霊的な祝福で満たして下さる」神を賛美し、父・子・聖霊なる神の御業をほめ歌う。
まず父なる神の選びである。神は、罪人であった私たちを「ご自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと」「キリストにおいて神の子(原意・養子)にしようと」お選びになった。これは一方的な愛ゆえの選びである。しかもこの選びは「天地創造の前から」定められていた。パウロはこの神の「輝かしい恵み」をほめたたえる。
この神の愛と選びは、キリストによって私たちに実現した。「御子において、その血によって贖われ、罪を赦された」。さらに神は、キリストにおいて、ご自分の「秘められた計画」を知らせて下さった。教会はキリストにある神の御心を知り、御国の「相続者」とされ、神をほめたたえる。
さらに神は「御国を受け継ぐための保証」として「聖霊の証印」を与えた。パウロは福音を聞くこと、信じること、聖霊の証印を受けることを一つの流れで歌う。今や私たちは聖霊で、救いの印鑑を押していただき、神の国を受け継ぐ保証をいただいた。
「こうして、時が満ちるに及んで、救いの業が完成され、あらゆるものが、頭であるキリストのもとに一つにまとめられる」。天のもの、地のもの、すべてがキリストのもとに集められ、新たにされ、恵みと賛美へと集約される。罪に汚れた私たちも、世界も、キリストによって新たにされ、一つにされ、賛美にあふれる。それはキリストを頭とする教会としてすでに始まっている。私たちはその群れで聖霊に導かれ、キリストによる神の救いの完成に向かって歩む。この主をほめたたえつつ共に歩もう。

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