新しい人の誕生(2022/3/13)熊江秀一牧師

■聖書箇所:
エフェソの信徒への手紙2章11~18節、ミカ書5章1~5節

■説教要約:
エフェソ書の中心とも言える箇所が与えられた。まずパウロはキリストと出会う以前の私たち「異邦人」の現実を「この世の中で希望を持たず、神を知らずに生きていた」と語る。私たちは神から「遠く離れていた」。
しかし「今や、キリスト・イエスにおいて、キリストの血によって近い者となった」。しかも「キリストはおいでになり、遠く離れているあなたがたにも、近くにいる人々にも、平和の福音を告げ知らせられました」。キリスト自らが天から降ってきて救いを実現して下さった。この方に救いと希望がある。そして平和がある。
この平和とはシャロームである。罪によって壊れてしまった神との関係、隣人との関係を、キリストが十字架の血をもって修復し、関係を祝福して下さった。それがキリストの平和である。
パウロはキリストの平和の実を三つ語る。「二つのものを一つにする」。敵対関係にあった二つが、全く新しい一つのものとなる。異邦人もユダヤ人もなく、男も女もない。キリストにおいて新しい関係となり一つにされる。
この新しい関係の中で「敵意という隔ての壁」は取り壊される。エルサレム神殿にも、私たちも心の中にも人を隔てる壁があった。キリストは十字架によってこの隔ての壁を壊して下さった。
「規則と戒律ずくめの律法を廃棄された」。その時、キリストの愛が律法となった。
教会とはキリストの平和の中で、この三つの実りをみのらせて歩む。
その歩みを導くのが聖霊である。「一つの霊に結ばれて」神に近づく。
洗礼を受け、キリストの体である教会に連なるとは、私たちが新しい人として誕生することである。キリストによって実現された神との祝された関係の中、愛と平和、和解の道を歩もう。

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