互いの向上に努めて(2021/11/21)熊江秀一牧師

■聖書箇所:
ローマの信徒への手紙15章1~6節、詩編69編10~19節

■説教要約:
パウロはこれまでの勧めを展開しつつ、新たな一面を加える。それは祈りである。パウロは愛の源なる神に祈りつつ、愛の勧めを語る。
「わたしたち強い者は、強くない者の弱さを担うべき」とパウロは勧める。これは「できる者はできない者の弱さを担うべきである」と言い換えることもできる。私たちは自分の信仰を「強い」と言うことはできない。しかし私たちにはそれぞれ「できる」ことが与えられている。その最高のことが祈りである。私たちは「できる者ができない者の弱さを担い合い」「互いの向上に努める」群れである。
パウロはその力の源と手本をキリストに見る。詩編69編を引用して、キリストが、世のそしりを一人負われたと語る。1節の「担う」はキリストが十字架を「担う」と同じ言葉である。私たちはキリストに担われ、十字架の愛に生かされて、互いに弱さを担い合うのである。
さらにパウロは、このキリストによる愛へと私たちを教え導き、信仰による希望を持ち続けさせるものは、聖書であると断言する。「聖書から忍耐と慰めを学んで希望を持ち続けることができるのです」。
ある年の敬和学園高等学校の卒業礼拝で卒業生代表が話をした。自分と他人と比べいつもコンプレックスを感じていた彼女は、敬和での様々な出会いと、自分を見つめる魔法の書である聖書によって、変えられ、自分自身を発見したと証しした。私たちも神の言葉、聖書を純粋な思いで読み続けたい。
今日の最後にパウロは祈る。「キリストに倣って互いに同じ思いを抱かせ」「心を合わせ」神をたたえるように。このパウロの祈りを私たちの祈りとし、この教会で、弱さを担い合い、互いの向上に努める、信仰の歩みを共にしよう。

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