礼拝説教要約「新しいぶどう酒は、新しい革袋に」(2023/9/17)を掲載しました
担当 熊江秀一牧師
■聖書箇所
マルコによる福音書 2章18~22節 サムエル記下 6章12~16節
■説教要約
「新しいぶどう酒は、新しい革袋に」という主の宣言が与えられた。主の救いの恵みに生きるキリスト者の生き様が込められた宣言である。私たちは年齢を重ねても、新しいぶどう酒を入れられた、新しい革袋として生かされている。
この御言葉は徴税人レビの家での主のための宴会の中で語られた。ファリサイ派は断食を大切にした。レビの宴会で、主の弟子が食べ、飲むのを見た彼らは主に文句を言った。
主が望んでおられることは断食ではなく、悔い改めて、神に向かうことである。しかもそのために神の方から主イエスを下さった。私たちが神に近づくのでなく、神の方から来て下さった。
主はそのことを祝宴の喜びとして語った。花婿である主イエスと共なる祝宴の喜びがレビの宴会にはある。この喜びの中で断食はできないと語った。礼拝とは喜びあふれる祭りである。
しかし主はこの時、花婿が奪い去られる時の断食も語った。これは主の十字架である。初代教会では金曜日に断食がされた。それは主の十字架を偲んでの断食であった。主は私たちの罪を担い、神の国の喜びに招くために十字架で死なれた。私たちの喜びは主の十字架の上に築かれる。私たちは初代教会のような断食をしない。しかし主の苦しみを偲ぶことは大切にしたい。
主は最後に「新しいぶどう酒は、新しい革袋に」と宣言する。主が実現した神の国は決定的に新しい。だから主に招かれ、贖われた私たちは、新しいぶどう酒を入れていただいた新しい革袋である。革袋の革は、宗教改革の革である。私たちの教会は「御言葉によって絶えず改革される教会」として日々新しい革袋となる。
福音という新しいぶどう酒を入れられた新しい革袋として歩もう。