礼拝説教要約「元気を回復するために」(2023/8/27)を掲載しました
担当 甲賀正彦伝道師
■聖書箇所
ローマの信徒への手紙 14章1~9節 出エジプト記 23章10~13節
■説教要約
7年目には土地を休ませ、7日目には仕事をやめる。それは土地への配慮、動物たちへの配慮、植物への配慮、家畜への配慮、弱者への配慮です。それは、人を傷つけず、受け入れ、見知らぬ人にも親切にし、正義を追求し、神様がくださったこの世界を大切にすることです。
元気を回復するのは、家畜や土地だけではありません。私たちが元気を回復するのです。お互いを受け入れず、裁きあい、見下しあい、分裂しているなら安らぎはなく、元気は回復しません。だれ一人自分のために生きる人はなく、だれ一人自分のために死ぬ人もいません。人は共に生きるのです。
神様は愛する独り子をこの世に遣わし、死んで復活させて、私たちを作り変えます。喜びを持って受け入れる者へと。
讃美歌566番「むくいを望まで」は、神様のご計画を歌っています。「風に折られしと/見えし若木の、おもわぬ木陰に/人をも宿さん。」順調な人生の前半を歩んだエリート青年は、心が華奢だったためか、ポキッと折れて、挫折してしまいます。周りの人たちは「せっかく出世街道を歩んでいたのに残念だ。あの人はもう終わった。」そう見ています。しかし、挫折が彼、彼女を成熟させました。大金を稼ぐことは無くなったけど、有名にはなれなかったけど、人の心を慰める、心地の良い涼しい木陰のような人になった。人を受け入れる優しい人になった、と歌います。
この歌は解放と自由の歌です。戦いをやめ、人の期待に応えようと頑張ることをやめ、人と人を比べることをやめ、人を恨むことをやめ、妬みや自己嫌悪から解放されるのです。それは自由を獲得するということです。神様は、人間の思惑を超えた大きな成果をくださいます。