礼拝説教要約「鍛え上げられた人」(2022/8/14)を掲載しました
担当 甲賀正彦伝道師
■聖書箇所
ヘブライ人への手紙 12:3~13 申命記 10:12~11:1
■説教要約
「ヘブライ人への手紙」は、ある教会の人たちへの励ましの言葉です。教会は苦難の中にあって、元気をなくしていました。私たちのようでもあります。この励ましは現代の私たちをも勇気づけ、元気づけるのです。
今ある苦難は、父である神様の鍛錬だから「忍耐しなさい」と言うのです。それが苦しいことはわかっています。「およそ鍛錬というものは、当座は喜ばしいものではなく、悲しいものと思われるのです」。しかし、この鍛錬は本当の父である神が、愛してなさること。悲しく思われても、必ず良く鍛え上げてくださるのです。
鍛え上げられた人とはどんな人でしょう? 迷わずに礼拝を中心に置く人、また、良い羊飼いの声に従う人、偽の羊飼いと良い羊飼いの声を聞き分ける人です。
讃美歌510番「主よ、終わりまで」は、鍛えられている最中の人の歌です。「従います」と宣言していますが、今にも脱落しそうなのです。誘惑に負けそうで苦しんでいます。鍛えられている間はいつも苦しい。みんな、鍛錬されているのです。
イエス様は罪と戦って血を流されました。屈辱の極みの中、十字架上で死にました。わたしたちのために。わたしたちが試練にあうとき、イエス様は近くにいます。忍耐されたイエス様を考えると、鍛錬の中にあっても、この方が居てくださることに慰めを得ます。
信仰の先輩たちを思い出します。先輩たちは終わりまで走り抜きました。後悔したでしょうか? 我慢して教会に通い続けたことを後悔したでしょうか? イエス様について行かなきゃよかった、などと後悔した人はいたでしょうか? 一人もいません。みんな鍛え上げられて喜んで走り抜いたのです。
私たちも今、父なる神様の鍛錬の中にいます。