礼拝説教要約「互いに愛し合いなさい」(2022/11/6)を掲載しました
担当 熊江秀一牧師
■聖書箇所
ヨハネの手紙一 3章11~24節 創世記 4章1~8節
■説教要約
この手紙は主旋律とも言うべき「互いに愛し合う」という御言葉を再び語る。それは人類が創造された「初めから聞いている教え」である。
しかし私たちはこの教えに初めから背いてきた。アダムとエバの子、カインは弟アベルを殺してしまった。この手紙はカインの憎しみをこの世の典型と見る。しかし私たちはこの憎しみに支配された世の中で、カインのようになるのではなく、「互いに愛し合う」という教えに生きる。そこに命の道があるからである。
私たちは、自分が「死から命へ」移ったことを信仰によって「知って」いる。私たちが憎しみではなく愛の掟に生きていることがその証拠である。
その愛の源は「わたしたちのために命を捨てて」下さった主イエスの愛である。この主の愛の中で「わたしたちも兄弟のために命を捨てる」。この手紙はそれを「同情」と分かち合いとして語る。
イスラエルにはガリラヤ湖と死海という二つの湖がある。ガリラヤ湖はヘルモン山からの豊かな水の流れをいただき、その恵みをヨルダン川として流す。その湖は命の恵みにあふれている。死海はヨルダン川からの水の恵みを受ける一方、それを流し出さない。その結果、死海は生き物の住めない死の湖となった。同様に主からいただいた命の恵みを、隣人のために捧げる時、命の恵みは溢れる。しかしその恵みを分かち合わない時、それは失われる。
この神の掟に確信を持って祈る時、「神に願うことは何でもかなえられる」。神は「わたしたちの心よりも大きく、すべてをご存じ」である。だから主の十字架の愛の中で確信を持って祈ろう。
最後に神の掟とその恵みが宣言される。「神の子イエス・キリストの名を信じ」「互いに愛し合う」ことである。この命の道を歩もう。