礼拝説教要約「キリストの復活」(2022/04/17)熊江秀一牧師
■聖書個所
詩編23:1~6/ルカによる福音書23:56b~24:12
■説教要約
主の復活の第一場面「空っぽの墓」が与えられた。この時、主の復活の最初の証人となったのは婦人たちであった。
婦人たちは主のご遺体に香料をぬるために日曜日の朝早く、主の墓へと向かった。すると墓の入り口の石が転がしてあり、主のご遺体がなくなっていた。彼女たちは深い絶望に落とされた。そこに「輝く衣を着た二人の人」がそばに現れ、主の復活を告げた(5~7節)。
キリストが罪人の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活することは主ご自身が三度予告していた。しかし彼女たちは主の死に直面した時、その御言葉を失っていた。私たちも命の御言葉を何度も聞いていながら、死に直面した時、その現実に打ちのめされてしまう。
しかしそんな私たちに復活の主は何度も御言葉を与え、心の目を開いて下さる。婦人たちも天使の言葉によって「イエスの言葉を思い出した」。聖霊が悲しみのどん底にあった彼女たちの心に復活の炎を灯し、信じる力を与えた。
遠藤周作氏は小説「死海のほとり」で、死に打ち勝ったキリストは私たちの「永遠の同伴者」として、いつも共におられると語った。
婦人たちは使徒たちの所に戻った。死人の中にキリストを求めていた彼女たちは今や「主が復活された」という御言葉を受け、方向転換して、主の復活を「知らせた」。
この「知らせた」を、ルターは「宣教した」と訳す。彼女たちは心の目が開かれて、主の復活を宣教する者とされた。 使徒たちは「たわ言ごとのように」思い、信じなかった。しかしこの男の弟子たちも主の復活を信じるようになる。私たちも御言葉を聞き、聖霊によって心の目を開かれ、キリストが永遠の同伴者であられることを示され、復活の命に生きよう。