礼拝説教要約「預言者の子」2024/11/17)を掲載しました

   

担当   甲賀正彦伝道師

■聖書箇所(聖書協会共同訳)
  
  使徒言行録 3章17節~26節   申命記 18章15節~22節

   

 「あなたがたは預言者の子であり、神があなたがたの先祖と結ばれた契約の子です。」そう思えないかもしれませんが、私たちは預言者の子です。預言者たちの人生は過酷でした。何の後ろ盾もなく、経済的に困窮し、権力者から煙たがられるのです。本当の神様の言葉を伝えたからです。その子、その家族は大変です。だから私たちは預言者の子にはなりたくない、と思うのです。

 それでも私たちは「預言者の子」です。契約の子、相続人です。預言者たちが命懸けで伝えた神様の言葉の相続する家族です。他人事だと思うなら、どこかの昔の偉い人の言葉で終わり、自分と何の関係もなくなるのです。

 イエス様は預言者たちの道を歩みました。預言者が迫害されたように、イエス様も迫害され、十字架で死にました。それは私たちの家族の死です。そして復活して今も生きて子である私たちに道を示してくださいます。

 讃美歌467「われらを導く」は、ウェールズ、人口約300万人の小さな国の讃美歌です。原題はクーム・ロンダ(CWM RHONDDA)、ウェールズ語です。隣のイングランドに迎合しません。ウェールズは歌自慢の国です。歌自慢を体現するかのような、トム・ジョーンズ、シャリー・バッシーがいます。イギリスにも影響を与え、ダイアナ妃(Princess of Wales)の愛唱讃美歌でもありました。ラグビーの試合ではスタジアムで大合唱が起こります。選手を鼓舞し、団結を表す力強い歌です。

 しかし、その歌詞は力強さとは正反対です。「この不毛の地を巡る私たち旅人を導いてください。私は弱いですが、あなたは強い。あなたがいなければ一歩も前に進めません。天国のパンで私を養ってください。今も、そしていつまでも。」天国のパン、それは聖書です。

 私たちには預言者たちが残した聖書の言葉があります。一緒に読む仲間がいます。私たちは一つの大きな家族としてこの世の旅路を進んでいけるのです。



  



 

  

 

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