礼拝説教要約「異教徒の間で生きる」(2024/9/8)を掲載しました
担当 甲賀正彦伝道師
■聖書箇所(聖書協会共同訳)
ペトロの手紙一 2章11節~25節 エレミヤ書 50章4節~7節
私たちは「よそ者」です。私たちは神様に選ばれてそうなりました。この世に完全に属さない寄留者、権力の座に無関係な少数派です。私たちの国籍は天にあります。
すべての人を敬いなさい。ペトロは対立を勧めません。なぜなら「あなた方の立派な行いを」見た人たちが、神を崇めるようになるから。彼らの見る目は変わる。神様を知るようになるのです。
王を敬いなさい。王であるローマ皇帝は問題だらけ。でも、皇帝は(彼に自覚はないけれど)神様に命じられて国家運営をしているのです。どんな王でも、悪事を働く者を罰し、善を行う者を称賛するのです。そんなことよりも、あなた方は平和を作り出しなさい、と命じます。神様が作ったこの素晴らしい世界を、本来の姿にするために私たちにできることがあります。
讃美歌566「むくいを望まで」は、自由人の歌です。合理性や効率性からの自由。緊張からの自由。水の上に落ちた種は、自分の畑ではない、遠く知らないところで芽を出します。育って立派な実をつけても、自分はそれを見ることはない。味わうこともない。どこかの誰かが美味しいと言って食べる。それで良いではないか、と思える自由。既に得た権利も、計画も手放すことができる。なぜなら、引き換えにあり余るほどの、良いものを手に入れたからです。イエス様と出会い、罪赦され、本当の自分に出会い、永遠の命を得たからです。 私たちは命の道、光の道を歩んでいます。その道は、遠回りに思えたり、険しかったり、ちっとも得しないように見える道かもしれません。でも、主は全てをご存知であり、深い計画があるのです。その道に無駄なことなど一つもないのです。敵を赦して、先を急ぐ人には譲って、示された道を平和に歩んでいきましょう。