礼拝説教要約「神様の恵みを見よう、みんなで手をたたこう」(2024/6/9)を掲載しました

担当   熊江秀一牧師

■聖書箇所(聖書協会共同訳)
  
  マタイによる福音書 6章25節~34節   詩編 47章2節~9節

   

イエスさまは「空の鳥、野の花を見なさい」と言いました。心配なことや悩みがある私たちが、目を上げて、空の鳥、野の花によって、神さまの恵みと祝福を見るためです。

リヒトくんが子どもの頃、日本は戦争をしていました。戦争はもういやだと思いました。リヒトくんは中学生になり教会に行き始め、16歳の時、洗礼を受けました。大学生の時、フィリピンのルカオ村にYMCA国際ボランティアワークに参加しました。その時、大きなショックを受けました。この村は日本の軍隊によって沢山の人が殺された村だったからです。ボランティア仲間ラルフくんも日本軍に父さんが殺されたからです。どんなにあやまってもあやまることはできない。もう日本に帰りたいと思い、祈りました。その時、詩編47編が与えられました。「すべての人よ、手を打ち鳴らせ、喜びの歌声で、神に歓呼の叫びをあげよ」。

手をたたくと、音が響きました。そうだ、心に思っているだけじゃダメなんだ。態度であらわすんだ。それからリヒトくんは、だれよりもボランティアで働きました。ごめんなさいという気持ちを表すために。そして平和のために力を尽くために。

そんなリヒトくんは歌を作りました。「幸せなら手をたたこう 幸せなら手をたたこう 幸せなら態度でしめそうよ ほらみんなで手をたたこう」。神の恵みを思い、うれしい気持ち、幸せな気持ちになった時、その思いを表すために、手をたたこうと聖書は教えます。態度で示そうと教えます。それが、神さまをほめたたえる姿です。

この歌は、平和を祈り、神の恵みに感謝する歌として広がっていきました。私たちも「野の花、空の鳥を見て」、神の恵みを見、感謝を態度に示して、主をほめたたえましょう。



  



 

  

 

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