礼拝説教要約「羊の世話をする」(2024/4/21)を掲載しました
担当 甲賀正彦伝道師
■聖書箇所(新共同訳)
ヨハネによる福音書 21章15節~25節 イザヤ書 62章1節~5節
イエス様は「わたしを愛しているか」と問われ、「私の羊を飼いなさい」と命じました。イエス様を愛するとは、羊の世話をすることです。羊とは、仲間、子供、親、生きるもの全てです。優しく、心を配り、丁寧に扱い、背負い、守り、慰め、いたわること、それがイエス様を愛することです。「立ち直ったら兄弟たちを力づけてやりなさい」、「互いに愛し合いなさい」と命じておられるのです。
讃美歌483「わが主イエスよ、ひたすら」は19世紀のアメリカの讃美歌で、今も愛される名曲です。私はこの讃美歌の意味を誤解していました。この歌は「愛をば」つまり、「愛してください」とイエス様に愛をくださるようにお願いしているのだと思っていました。しかし、違いました。その正反対でした。「愛をば」ください、ではなく、「主を愛する愛をば」、つまり、主を愛させてください、愛せるようにしてください、と願っているのです。
この歌の原題は、More Love to Thee(もっと、あなたに愛を)。エリザベス・プレンティス、という女性の作です。彼女は二人の子供を相次いで亡くし、全てを失ったと思われたとき、讃美歌435「主よ、みもとに」に慰められ、この歌に敬意を込めて讃美歌483を作りました。本当に苦しいとき、愛を下さいではなく、愛させてください。主を愛することは、主の羊を愛すること、大切にすること、いたわること、仲良くすること、愛に生きるということ、そこに本当の救いがあるのです。