礼拝説教要約「悪の世に打ち勝つ信仰」(2023/1/22)を掲載しました
担当 熊江秀一牧師
■聖書箇所
ヨハネの手紙一 5章1~5節 申命記 6章20~25節
■説教要約
最終章5章に入った。これまで愛をテーマに語って来たヨハネの手紙一は信仰について語る。神の愛から信仰へ、それがこの手紙の目的である。その際「神から生まれる」というキーワードを用いる。
この「神から生まれる」は、創世記の神の創造を越えている。これは罪によって崩れ去った創造の恵みを、主イエスの十字架と復活によって新しくして下さった第二の誕生、新しい創造である。ただ神の恵み、キリストの恵みによる。その恵みの中で私たちはイエスをキリストと信じる。
その時、私たちは新しい関係に生きる者とされた。それは神と私が、父と子の関係に生き、私たちが神を父と呼ぶ神の家族とされたということである。
私たちは親を愛し、家族を愛する。同様に私たちは父なる神を愛し、神の子供たちを神の家族として愛する。
ヨハネは「神を愛する人は、兄弟をも愛すべきです。これが神から受けた掟です」と語ってきた。その根拠がここにある。私たちが神から生まれたからである。
この「神の掟は難しいものではありません」。神の家族を愛することは当然だからである。
この言葉は「神の掟は重荷ではありません」とも訳される。なぜ重荷ではないか。「神から生まれた人は、世に打ち勝つ」からである。「世」とは悪が力を振るう罪の世である。私たちはこの「世」で罪の力と戦い続けている。しかし神から生まれた人は、悪の世に打ち勝つ。主イエスがすでに悪の世に勝利しているからである。主を信じる者は、悪の世に打ち勝つ。だから「神の掟は重荷ではない」。むしろ私たちに勝利の喜びを与える。
主イエスの十字架の信仰に堅く立ち、命の道を歩もう。神から生まれた者として、神の家族として、互いに愛し合う神の掟の喜びに生きよう。