礼拝説教要約「天に栄光・地に平和」(2022/12/25)を掲載しました
担当 熊江秀一牧師
■聖書箇所
ルカによる福音書 2章8~20節 イザヤ書 60章1~7節
■説教要約
救い主誕生を最初に知らされたのは羊飼いたちであった。この時代、羊飼いはいやしめられていた。
そんな彼らに主の天使が現れて救い主の誕生を知らせた。
「主の天使が近づき」はすぐ近くに来ることを意味する。また「告げる」は、福音の動詞形である。
天使は羊飼いを抱きしめるようにして「すべての民に与えられる大きな喜びを、とてつもない大きな救いの喜びを伝える」と告げた。それが「今日ダビデの町で救い主がお生まれになった」という知らせである。救い主誕生を告げられた羊飼いの喜びはどれほど大きかったことか。
この救い主は失われた者を探し、迷い出た者を助け出す方だった。高い天から救いを必要としている人間のもとに飛び込み、救い出す方だった。それがまことの羊飼い、救い主イエス・キリストである。
この救い主の誕生を喜び、天の軍勢は「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心にかなう人にあれ」と歌う。
天と地のかけはしとして救い主が誕生した。確かに「地には平和」と言われても現実はそう言えない。最初のクリスマスの時も本当の平和はなかった。私たちの現実も同様である。しかしそんな私たちのために神の御子が来て下さり、一方的な主の恵みによって「御心にかなう人」としていただいた。
羊飼いは喜びにあふれてベツレヘムの馬小屋に行った。そして主が知らせて下さった出来事を見、救い主にお会いし、人々に知らせ、賛美しながら帰った。
「行って」「見て」「知らせて」「賛美した」。
この羊飼いの四つの姿にはクリスマスの恵みに触れ、新しい歩みに生きる者の姿がある。
私たちも羊飼いと共に、喜びの知らせの中で、行って、見て、知らせ、主を賛美する新しい年に向かって旅立とう。