礼拝説教要約「新しい生き方」(2022/06/19)を掲載しました
担当 熊江秀一牧師
■聖書箇所
エフェソの信徒への手紙 4章25~32節 創世記 7章1~5節
■説教要約
パウロは「新しい人」を着た私たちの新しい生き方を具体的に語る。
まず「偽りを捨て」「真実」を語ることだと言う。「真実」は、まっすぐであることである。私たちは自分を偽り、自分を大きく見せ、相手を支配しようとする。
そんな私たちにパウロは「互いに体の一部なのです」と言う。私たちは体の一部として互いに助け合い、協力し、補い合って、初めて生きる。ここに真実に生きる道がある。この姿は教会である。私たちはキリストの体である教会に連なることで真実の道を歩む。
しかし教会の中にも様々な問題が生じる。まずパウロは「怒り」のことを取り上げる。人間はだれもが怒る。大切なのは怒りによって罪を犯さないことである。むしろ和解を勧める。この積極的な生き方に、新しい生き方があるとパウロは語る。
さらにパウロは「盗み」から分かち合いの生き方へ、「悪い言葉」から「聞く人に恵みが与えられるような」言葉を語る生き方へと勧める。
これらは人間の力では実現不可能である。キリストの真実の中で、キリストの赦しの中で実らせていただく恵みの実である。そしてここで勧められた生き方は、何よりもキリストによって神が私たちに出会って下さった姿である。怒りから和解を生み出す姿。自分のものを貧しい人に分け与える姿。そして聞く人に恵みを与える生きた言葉を語る姿。それらはキリストの姿である。
私たちは「聖霊によって、贖いの日に対して保証されている」。だから「神の聖霊を悲しませてはいけない」。私たちは旧約のノアのように神の真実に生きる生き方へ招かれている。
キリストを着た者として、聖霊によって救いを保証された者として、和解と分かち合いと御言葉に生きる新しい生き方を共に歩もう。